備忘録

備忘録をかねたアウトプット

何者に、

1年生の時に出席番号が一つ前だった子が、東京でアイドルになったらしい。

どういう経緯かは知らないけど、既存のグループの新メンバーとして発表されているのをTwitterで見た。

 

 

彼女はアイドルになったらしい。

 

 

私は何者になったんだろうか。

 

高校生という肩書き死んだいま、私持てるものが何も無い。

何をしても普遍である。

 

そしてこの春休みが毎年、とても憂鬱だ。

 

何者でもなくなってしまう。

高校三年生と名乗るのも卒業してしまったし、大学生と名乗るには入学していない。

 

宙ぶらりんで自分がどこにいるのかわからない春休みは、より一層自分が何者なのか自分に問いては虚無になる。

 

 

普通になるくらいなら死んだ方がいい。

と思っていた。

 

今も少し思う。

普通にサラリーマンの旦那と結婚して普通に子供を産んで人並みに子育てをする幸せを手に入れたいなと夢心地でたまに思うこともある。

それは一種の現実逃避ではあるけど。

 

 

 

一人暮らしを初めて間もない片付かない部屋で

買い置きの野菜を消費すべくガタガタと料理をしている時に、

 

彼女はアイドルになってダンスレッスンに励んでいるのに、私は何故にんじんを切っているの?と思った。

 

当たり前じゃん。

彼女はアイドルになったけど

私はアイドルにならないし、この春から大学生になってひとり暮らしをするのだから。

 

 

それでもステージの上で、アイドルとして生きる時間を人生のうちでいくらかすごす彼女が、

妬ましいと思った。

 

 

アイドルになりたい訳じゃなくて、

 

何者かになってステージに立ちたい。

何者かになりたい。

 

私のままでいたくない。

 

4年の大学生活の中、授業外の時間のほとんどをアルバイトに充てなくてはならない。

それは自分の選んだ道だけど。望んだことだけど。

 

それでも、

 

羨ましいと思った。

 

人から褒められるのが得意ではない。

 

むしろ嫌なときの方が多い。

お前は私の何を知ってそんな薄っぺらい言葉をならべているんだ、?

 

あんたはすごいから、も

あんたは違うからも、

 

その言葉一つで私の本質を見ずに別のカテゴリーにまとめられてしまっている。

 

私が何者であるかも見極めないのに。

 

 

私はパパとママの娘で、

ジーちゃんとバーちゃんの孫で、

あの子の友達で、

あの人の相方で彼女で、

あの子達の先輩で、

あの人たちの後輩で、

先生の教え子で、

 

 

ある。

 

将来何になりたい?って聞かれて公務員って答える定型文じゃなくて、

 

私は何になりたい?何になれる?

 

 

それを考えるのが大学生活4年間じゃないですか、

それが、学生の本分じゃないですか、

 

あせるなよ、わたし。

 

わたしはわたしで、私なんだから。

 

私は私が大好きなので、大丈夫です。