備忘録

備忘録をかねたアウトプット

サザンカ

計算が苦手だった。

算数の教科書の、問題1けいさんをしなさい。が出来なかった。

45分の授業の頭に説明されて、残りでとかなきゃいけないやつ。終わった人から先生に丸つけてもらって次に進むやつ。

全然終わらなくていつも居残り組で、

 

同級生にたくさんそろばんを習ってる人がいたから、計算が遅い私はいつも馬鹿にされていた。

今でも覚えている。仲の良かった友達に勉強が出来ないことをからかわれて、でもあたしは絵描いたり工作が得意っていったら、

「絵なんか描けても何の役にも立たない。勉強できなきゃ意味ないんだよ」っていわれた。

 

小学生のときのはなし。

 

 

中学生になったら、逆転して、今まで私を馬鹿にしてきた人達がボコボコ勉強でころんでいった。

いつのまにか学年で1番になっていたし、周りほど勉強に苦労していない。ざまあみろ。

快感でしかない。

英語が得意らしいやつは私の半分の点数しか取れないし、算数ができないのを馬鹿にしてきていたあいつは数学で赤点すれすれだった。 

勉強ができるようになったらなったでまた干されたけど、自尊心を保っていられる唯一の手段だった。

いつのまにか貶されるうちに絵を描くことも何かを作ることも怖くなってやめようとも思った。

 

勉強なんかでしか生きる意味を見つけられなくて、人から認められる手段がそれしかなかった。

1位じゃなかったら死んでしまおうと思ったし、誰からも必要とされていない気持ちになった。

 

 

 

今そんなに勉強が得意かって言われたらそうでも無い。せいぜい上から数えた方がまあ早いくらい。

 

でも勉強ができたあのころよりじぶんがすきだししあわせ。

 

 

 

マイプロのスタートアップ合宿に2年ぶりに参加した。

本来何回も行くものでは無いけど、大学側の方針でAO入試に合格した人は参加するようにと。

 

2年前と変わったことが身にしみる。

私変わった。

 

自分が好きになった。

たくさんたくさん愛してもらえた。

だれかを愛せるようになった。

だれかを助けられるだけの力がついた。

 

 

2年間ずっとずっとそばにいてくれたけちゃも、

ずっとお世話してくれている成宮さんも、

2年ぶりにマイプロに参加した私の変化を見ていてくれた相内さんも、

だいすきな気仙沼のなかまたちも、

意味のわからないことばかりする娘に黙ってお金を出してくれるままも、

 

 

本当にありがとうだと思うの。

何を還元したらいいんだろうか。

 

何をしてきたかなんてわからない。ただ目の前にあることをひたすらに登って走ってきた。

たくさん後ろ指も刺されたし陰口も叩かれたけど今生きている。

 

 

役に立たない、意味が無いと言われた絵で、デザインで、プレゼンで、人から感謝されるくらいにはなった。

 

いつまでも根に持っている自分が嫌になるけど、そのくらい自分の好きなことを貶されたのが辛いのでこの位は許して欲しい。

 

 

私は私を誇りたい。

 

努力家でもないし、コツコツ進めるのも得意じゃないけど、がむしゃらに走り続けるのはすき。

そうやって2年もやってきた。

 

 そんな高校生活もあと半年で終わる。

私は何を残せるのだろうか。

私には何が出来るのだろうか。

 

 

合格しましたの連絡を大好きな中学の時の先生した。

お前の好きな事をやりなって言ってくれた。

同時にもったいない気もするとも言われた。医者になろうと思うくらい勉強していたあの頃を知っている先生だからこそだと思う。

せんせい、あおはもったいないとは思わない。ほんとうにすきなことをやるんだから。

 

 

話がいまいちまとまらないのは心の中も頭の中も溢れているから。ごめん。

 

いつもないてしまうけど、

マイプロの振り返りでも泣いたけど、

 

学長が「うちに入る子たちこんなに泣いてて大丈夫?」って笑ってたらしいです。がんばります。

 

とてもとても溢れてたまらない。

 

 

やっと、みんなから認められた気がした。

本当に好きになれる気がした。

 

まだまだ難しい。

 

昨日も全てが不安でまたぼろぼろ泣いて迷惑と心配をかけてしまった。

なにが怖いのかも嫌なのかもかなしいのかも分からないけど泣いてしまう。

 

 

まだまだガキで、幼稚だしすぐ泣く。

立派なふりが上手なだけでだめだめだし中身がスカスカ。志すのが恥ずかしいくらい稚拙。

それでも、私は頑張りたいと思う。

そう思える環境にある。

 

 

 

いつもありがとうございますみんな。

 

上には書かなかったけど、

JLの師匠、同輩、同輩のような後輩達、殴りあえるなかま、育ててくれたシニアの先輩達、お世話になっているNPOのみなさん、企業の皆さん、マイプロやアイディアキャンプのみんな、創造のみんなにもたくさんたくさん感謝してます。

 

 

 

 

 

 

 

 

夢を追う君へ

思い出して、つまづいたなら

いつだって物語の主人公は笑われる方だ

人を笑うほうじゃないと僕は思うんだよ

 

サザンカ』-SEKAI NO OWARI-